株式会社フケタ設計一級建築士事務所 /
建築企画・設計・監理

作品集(Works)» 栗山村立栗山小学校

自然環境、地域の人々との調和。 そして、これからの教育環境づくり。

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栗山村は栃木県の西北部、福島県境に位置し、冬期の平均気温が摂氏−3〜−5度、
積雪は1メートルにもなる自然環境のきびしい場所である。
また、一方では日光国立公園内の景勝地、平家落人伝説、渓流、温泉、高山植物など
豊かな自然環境に恵まれた場所でもある。

数年前より、宇都宮大学の藤本研究室において学校建設計画についての基本構想が検討されており、その基本構想に基づき、前回体育館棟が建設され(当社の設計監理による)、その後、校舎の計画あたっては、現場の先生方、PTAを中心とする地元の方々との幾度かのワークショップを経て、少子化する現状の中で、より良い教育環境を整備すべく、村内の2つの小学校が合併統合し、新生栗山小学校の誕生となった。

これからの教育環境づくりと地域の人々にとって地域活性化の核となる、施設づくりを目標に、次の五つをデザインコンセプトとして取組んだ。

  1. 多様な学習形態に対応する、教室群を中心とした施設づくり。
    今後変化してゆくであろう、学習形態に対応するため、可動間仕切壁と広くワークスペースを併設した、可変性のある、普通教室群を中心にグラウンドを囲むようにL型の平面計画とし、子ども達の自由な動きと安全に配慮した計画とした。
  2. 内部の木質化
    安全で居住性の良い学校をテーマに、主体構造は鉄筋コンクリート造とし、子ども達が直接手に触れる床、腰壁、手摺、階段などの内装材は出来るだけ木材を使用し、木の温もり、やわらかさを感じられるやさしさのある内部空間とした。
  3. 自然エネルギーの積極的利用
    冬期において、より快適な学習空間を創るべく、太陽熱を利用した、蓄熱暖房方式である、OMソーラーシステムを採用した。それにより、快適さの確保と化石燃料費削減による地球温暖化の抑制に貢献できる計画となった。
  4. 豊かな自然環境と調和するデザイン
    背景に連なる美しい山並みと集落に調和し、冬期における積雪へ対応したデザインとして(北側への落雪、積雪を最小限にする)、南面を広くとった変形切妻屋根を集落の景観と連続するよう文頭形式にて採用した。
  5. 地域に開かれた学校づくり
    すでに、建設済みで地域開放が積極的に行なわれている屋内体育館と地下通路で結ばれた校舎棟は、図書室、調理実習室、食堂等を中心に、より地域開放がなされ、地域の人々の交流がこれまで以上に促進される計画となっている。

(佐藤公紀)

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